インスタントラーメンを通して地域を読む
ご訪問ありがとうございます。
麺の文化史について調べる作業を進めています。本日、インスタントラーメンにつぃて簡単に紹介します。
ここで、一つ質問です。
インスタントラーメンと言えば、ブログをご覧になった皆さんは、何を連想しますか。
「日清食品」を思いつく方が多いのではないかと思います。
私が「日清食品」とインスタントラーメンを結びつけるようになったのは、10数年前、札幌雪まつり期間中、大通公園会場で、「日清食品」の雪像を見たのがきっかけです。
その雪像を見て、なぜ「日清食品」の雪像?
「日清食品」の創業者は誰?
次々と質問が浮かび、調べてみました。
「日清食品」の創業者は、「ミスターヌードル」と呼ばれた安藤百福(1910~2007)。安藤百福は日本統治時代の台湾出身で、出生名は呉百福です。妻の安藤仁子と結婚したことで、安藤百福を名乗るようになったのです。
1958年、安藤はチキンラーメンを発明し、1971年、安藤は再び世界を驚かす新商品「カップヌードル」を発明しました。袋麺からカップ麺へ変わりました。
この小さな変化によって、日本生まれのインスタントヌードルは、国境を超えた広がりをみせました。いまやインスタントラーメンは、日本で年間約55億食、世界で年間約1000億食が消費される世界食となりました。
インスタントラーメンは、越境人によって発明された越境食です。
今でも、インスタントラーメンを食べるとき、札幌雪祭り会場の雪像と安藤百福が思い浮かびます。
参考文献
・安藤百福『インスタントラーメン発明王:安藤百福かく語りき』
中央公論新社、2007年。
・安藤百福:世界の食文化を変えたミスターヌードル
安藤百福:世界の食文化を変えたミスターヌードル | nippon.com