ラーメンを通して地域を読む

ご訪問ありがとうございます。昨日、ジャージャン麺の越境史について簡単に紹介しました。

本日は、日本ラーメンの歴史について現段階調べたものを紹介いたします。

数年前、文化人類学者の石毛直道が書いた『麺の文化史』を読み、麺の文化史について興味関心を持ち始めました。調べれば調べるほど、麺の文化史や食の文化史の奥深さを日々実感しています。

一言麺と言っても、たくさんの種類がありますね。身近な日本ラーメンの歴史について調べています。

2018年11月11日、横浜で開催する学会で通訳の機会を得て、横浜に旅しました。学会終了後、北海道に戻る前に、学会の会場近くの新横浜ラーメン博物館(ラー博)を見学しました。

 

当日、ラー博内は多くの方で賑わっていました。また、ラーメンの歴史についての展示も非常時豊富で、見応えがありました。

ラー博の館内の展示とホームページの記載によれば、日本ラーメンの歴史は、5回の変遷がありました。

1. ラーメン夜明け前

2. ラーメン黎明期

3. ラーメン定着期

4. ラーメン発展期

5. ラーメン多様化期

また、その各時期には、さらに時系列でいろいろな出来事があって、なかなか興味深い!

私が特に関心を持っているのは、ラーメンの越境史です。

ラー博のホームページの記載によれば、日本ラーメン夜明け前において

水戸光圀が、日本人として初めて中華麺を食べる。儒学者朱舜水が、光圀の接待に対して自分の国の汁そばをふるまった。」

つまり、「水戸黄門」こと、徳川光圀(とくがわみつくに)が、日本人として初めて中華麺を食べたとのこと、その中華麺を持ち込んだのは、儒学者朱舜水でした。言わば、人の移動に伴って、食文化の移動も起きたのです。

参考文献

石毛直道『麺の文化史』講談社学術文庫、2006年。

新横浜ラーメン博物館ホームページ

www.raumen.co.jp